リアルな仮想

 

 

10/31

自分の見ている今の現実世界の姿と誰かの見ている今の現実世界の姿は全く別物。もし例えそれが同時刻に同じ場所にいたとしても。「私」というフィルターを通した私だけの世界。今、私が感じる秋の日差しの温かく美しい輝きは誰かにとってはそうでないかもしのれないし、誰かにとっての特別な一日の始まりの朝は私たち他の人たちにとってはただの気だるい一日のスタートにしか思えないかもしれない。私たちが見たい目の前の景色や感じたいと思う軽やかな風は、自分が見ている現実世界の中にあるもの。それはフィクションやSFの話ではなく、自分自身が過ごしているこの時代この場所でどうのように現実世界と向き合っていくのかということ。他人や誰かが見て感じ取った世界と自分がリアルに感じている世界は違うのだということを確信できれば、自分の世界を自分自身でリアルに素直に感じることができる。そうすれば、自分の見ている世界がこれほどにも美しく輝きに満ち溢れている!とわくわくして眺めることができるはず。こんな風に自分が見ている世界をとらえれば、よそ見や中途半端や、まして後戻りなんてはるか彼方に小さく消え去っていく。自分の見ている世界を正しく感じて正しく理解して、そして正しく進んでいく。それは自分だけが感じることができ、知ることのできるリアルな仮想空間なのかもしれません。あなたのリアルな仮想空間は天高く誇ることができるくらい輝いていますか。