初動と流れ

 

 

11/12

ふと、思いのほか自分のいる場所が居心地の良さを感じられるとき、安心感があると気づいたときに、私たちは今まで以上に自分の人生そのものに感謝を生み出せるのかもしれません。毎日過ごせていることのありがたさの源は、そんな風な自分自身の認識から生まれていて、ほかのものに変えられないような私たちが強く生きるためのエネルギーの源になってくれます。その感謝は自分以外の誰かに受け渡され、予測のつかない時間と空間を巡り巡り自分に返ってくるのでしょう。そんな素敵な風の流れを作ることができるのは、まぎれもなく私たち自身でしかない、自分で誰かと自分を素敵な風の流れに乗せるのです。もし、素敵な風の流れに乗れていないとしたら、ちょっとだけ踏ん張ってみて動き出すための初動のエネルギーは注いでみるべきだと思うのです。それは、どの流れの場面でもよいのでしょう。しっかりと動き出すまでは、かすかな風の流れかもしれないけれど、巡り廻ればその流れは確かなものになってくると気づくはずです。いったん、正しい動きでスタートしたスキーのターンがまさに流れに乗るかのように。必要なのは動き出すこととそれが素敵な流れであるということ。